【FX】原油安、ギリシャ債務不履行、エボラやテロ等、大規模な円キャリーの巻き戻しに注意

円キャリートレードの巻き戻しに注意

ここ数年はアベノミクス政策から急激に円安にふれ、その相場のうねりから大きく利益を叩き出した投資家の方も多いかと思います。
しかし相場とは常に上下運動を繰り返していくもの。
未来のことは誰一人分かりません。
この急激な円安の流れがいざ逆転するとなると凄まじい逆回転が発生しそうではありませんか?
日銀追加緩和などの要因からこれまでは円を売ってドルを買うという資金の流れだったわけですが、この流れが一気に逆転すると、円を買ってドルを売るというトレードに変わっていくわけです。この逆転が、円キャリートレードの巻き戻しと言われるものなのです。

そもそもキャリートレードとは

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低金利通貨国から運用資金を調達して高金利通貨国で収益を稼ぐことです。
例えば、生保などの機関投資家やファンドによる外債投資や外国株式への投資のように、日本円やスイスフランなどの低金利通貨の運用資金を高金利通貨国(新興国など)で債券や株式を運用するパターンです。これは低金利通貨で調達した資金を外貨に転換して運用することから、”低金利通貨売り&”高金利通貨買い”を意味します。
このキャリートレードで高い利益を得るためには、単に高いリターンを生み出す高金利通貨国の投資対象を選定するだけではなく、低金利での資金調達による金利差益と、為替相場の変動による為替差益が期待できる通貨選択が必要となるでしょう。

キャリートレードは、経済が安定している状況が大事とされています。

資金の流れが一方向であれば、低金利通貨はショート、高金利通貨ではロングに流れる傾向が現れやすくなります。
しかり地政学リスクや本日のエボラなどのマイナス要因ニュースがきっかけで、通貨バランスが崩れたときは気をつけなければいけません。
資金の流れが一気に逆流します。このとき、キャリートレードのポジションを解消するために、低金利通貨を買い戻す必要が生じます。
これにより先に述べた「キャリートレードの巻き戻し」が発生します。
また、低金利通貨は”リスク・オフ通貨”の顔も持ち合わせていますので、資金の避難先としてもその流れが集中しやすくなるのです。

世界金融危機や2014年の夏に盛んに報道されたウクライナ危機など世界で大規模な不安定要素があると、このような”円キャリートレードの大規模な巻き戻しが発生した”といわれています。キャリートレードのポジションを解消するために円が買われて円高が進行し、さらに解消しようとする動きがさらなる急激な円高を促進させました。その後、さらにリスク回避を求める海外投資家たちはJGBや金などの安全資産にも手を出していきます。

キャリートレードのメカニズムは、グローバル経済の通貨動向についての一つの解釈として非常に注目されています。
各国の金融政策や経済指標などのファンダメンタル要素からの動きだけでなく、こういったトレーディング・ストラテジーによる通貨力学を知ることも安定勝利を勝利を目指すために非常に重要だと思います。