逆張りトレードは効果的だが危険性も高い
トレードにおいて逆張りはその意味を理解し、テクニカルチャートなどと併用する事ができれば勝利へ重要なテクニックと言えます。
たとえばRSI等のテクニカル指標にて、買われすぎ・売られすぎの判断をしっかりとり、最適な局面で逆張りを利用する事で利益を出すことが可能です。
しかし、レンジ相場(一定の範囲内を上下する地合い)では心強いこの逆張りトレードですが、一方通行で値が動く局面では大きなダメージを負う事になります。
こちらは最近のドル円チャートです
逆張りが危険なケース
あまりにも急すぎる動き
逆張りトレードで最も危険なのが、あまりに急に一方通行で動く状況です。
しかも長く続く相場の動きには対応できないということです。例えば昨年10月末日の日銀追加緩和時の相場では、それまでの相場の空気感を一変し、安定してレンジ内で利益を出していた逆張りトレーダーの方が軒並最悪の成績を出しました。ショートの逆張り型システムを運用していた人は多くの方が損失を出しました。一般的な逆張りの仕掛けシグナルは特定の数値を超えた場合に仕掛けるケースが多いため、指標が偏ってしまうような極端な値動きを行う相場では逆張りの仕掛けは非常に危険なのです。
逆トレンドに突入した瞬間
次に、上昇トレンド用に設計された逆張りの指標を下落トレンド狙うのも非常に危険です。FXでのロングポジションを例に考えてみると、上昇トレンド中は下落よりも上昇の時間が長く、当然下落してもある程度のところで反転上昇が期待されます。しかし同じ指標を下落トレンドに使ってしまうと、下落トレンド中は上昇よりも下落の時間が長く、下落の幅もより大きくなってしまうため、損切りに引っかかるケースが多くなり、また、反転上昇しても十分な利益が出せなくなってしまいます。
また、ここ数か月は特に1日の値動きも極端に一方通行に変動する事が多く、逆張りでの癖がついている人は要注意です。
1日のうちに1円近くの値幅で乱高下する事もあり、長期スパン、大きな値幅で構えていないとあっという間にロスカットになってしまう危険性があります。
また、逆指値等の保険をかけておかないと、あなたのポジションがあっという間において行かれ、大きな損失を抱えたままいつまでもその値段に戻ってこないというケースも多々あります。
繰り返しになりますが、逆張りトレードはレンジ相場では効果を発揮しますが、一方通行の強烈な相場では命取りになりますのでご注意ください。