いよいよ世界市場と為替相場はECBのQEが焦点に。
投資家はこの話題ばかりになっていますが、そもそもECBのQEって何よ?ってお話を書きます。
先週、SNB(スイスの中央銀行)が 1.20フランの防衛ラインを放棄したのは、今回のECB理事会でのQE(量的緩和策)実施を知らされていたからと言われていますし、QE実施の可能性はかなり高いとの声も。それではますますスイスが損しちゃうよとの考えから、彼らは半ば強引に上限撤廃を行ったとも言えます。
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まず、ECBというのは欧州中央銀行のことです。ユーロ圏17か国の金融政策を担う中央銀行。世界でも重要な位置づけをされています。そしてそこの一番偉い人がドラギ総裁です。為替など市場に関わるユーロ圏の重要な発表はこの人の会見から発信されています。次にQEに関してですが、これは量的緩和のことです。日本でも昨年に黒田さんが追加金融緩和を発表して、為替チャートはお祭り騒ぎになりましたし、先日のスイスフランショックなどもこの政策終了によって発生した出来事なのです。
相関的な立場はこのような関係となります。
つまり、世界の中央銀行の偉い人が悩んで議論した挙句に発表するこのQEは市場にとんでもない影響を及ぼすと言う事。
当然、チャートは激しく動きますし、ロングでもショートでもそのエントリータイミングを間違わなければ儲けるビックチャンスが訪れるということです。逆にこの動きを知らずに気楽にポジションを持っていると、寝て起きたらいきなり大きな損失や利益確定を逃してして、頭を抱えるという悪夢が待っているかもしれません。
(通称、オハギャー)
今回はやるかやらないかよりもどの位のレベルなのかが焦点
ではこのECBのQEですが、大事とされているのはその規模とレベルです。
市場予想は、5000億ユーロ〜7000億ユーロ規模とされています。これに上乗せして、1兆ユーロ規模になったり、あるいは「CPIが2%に近づくまでやめない」といった内容であれば、「ドラギ総裁の本気」と理解して、激しい値動きが期待できます。
為替変動を激しくすることは中央銀行は嫌がるので、予想通りの発表になるかもしれませんが、先日のスイスフランショックの直後なだけに、ドラギーさんも色々迷う部分も多いのではないかとの声もあります。目標は先日達成したユーロ/米ドルは1.14ドルの突破とも言われていますが、買い戻しの圧力もあり、サプライズがないと失望される可能性もあって、ドラギー総裁やECBの判断に非常に注目が集まっています。
尚、スイスショックとこのECBの政策発表の谷間に会見をすることになったのが我が日本の黒田総裁なのですが、彼は21日の会見ではサプライズの発表はなく、以前発表した政策から、原油安の影響は受けるとしながらも、基本的な変更はないとの見解でした。
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ECBの政策金利発表は22日の21:45から予定されています。
その後の値動きによっては徹夜で取引を行うという人も続出するのではないでしょうか?
かぶりつき管理人も予定では徹夜になりそうです。
強烈な値動きや、明確なトレンド把握ができた場合は荒波にのりつつ確実に利益を上げていきたいと思います。
皆様にも爆益あれ!