損切りをできない人に勝利は訪れない。大事な資金を守る手段

損切りをできない人に勝利は訪れない

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ほとんどの投資書籍などには、それぞれニュアンスは違えど損切りの重要性が必ず書かれていると思います。それほど大事なこの損切り。あなたの大事な資金を守る手段であり、改めて見直してみるのも大事なことだと思います。

初心者の方に多いケースとして、毎回あやふやな感覚で損切りを行うとコツコツ勝ってドカンと負ける「損大利小」になってしまいます。また、保有した銘柄やポジションが思惑と逆行した時に、チャートなどの値動きを見ていると、「損切りをせずに今を耐えれば、きっと値段は戻って来る、株価は必ず上がる!」などと考えてつい損切りが後手になったりします。
もちろん、耐えたことで値が戻ることもあるのですが、何より重要なのはすでにあなたは損切りの選択を迫られているということ。その時点で、まず最初のポジションに疑問を持ち、反省するべきなのです。

安定した利益を上げるためには、合理的で徹底した損切りの仕方を身につける事が不可欠です。

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感情を捨て冷静な損切りを心がける

損切りの重要性は先の通りですが、では一体どこに損切りポイントを置けばいいのか、投資家なら誰もが悩むテーマです。手法同様、損切りの仕方にも正解はありませんし、ご自身の投資金額のバランスから設定するのがスタンダードです。ですがここで、大事なのは一度設定した損切りポイントを後から変えないことです。具体的な損切りポイントの置き方は、自分の相場分析力のレベルに合った方法をそれぞれ取るのが良いと思います。今後、かぶりつきでも当然様々なパターンを検証して公開していきますのでご参考にしていただければ幸いです。

一般的に使われるマイナス幅指定での損切り

エントリーした値から50pips逆行したところで損切りするなど、毎回一定の逆行幅で損切りする方法です。いちいち迷うことなく機械的に損切る事が出来るため、初心者はもちろんプレッシャーに弱かったり判断に自信が無い人は毎回あれこれ考えるよりも上手くいく事が多いです。ただし、相場状況を見極めて、値幅設定を間違えると、ごく通常の値動きで毎回損切りを繰り返すという損切り貧乏に陥るケースがありますので、要注意です。

テクニカル分析を利用しての損切り

テクニカル分析にある程度理解している事が前提で、エントリー時の状況を見て確率の高い指標を取捨選択し、合理的な損切りポイントを選ぶ方法です。一口にテクニカルといっても損切りポイントとして考えられるテクニカル指標は無数にあります。代表的なものにボリンジャーバンド2σの外側一目・雲を超えた外側フィボナッチ62.8%戻しを超えた場所など、その時の相場状況に合わせて選択することになります。チャートを見て決める場合で最も簡単でよく使われるのが、時間足による直近高値・安値を超えてすぐのところに損切りポイントを置く方法ただ、時間足で直近高値・安値を更新してから再び本来の流れに戻る事は珍しくないので、それほど信用度の高い損切りポイントとは言えません。また、エントリータイミングによっては損切り幅が近過ぎたり大きくなり過ぎる場合もあります。

時にはあなたを嘲笑うかのような相場展開になることも

損切りは非常に重要で、相場でのリスクを減らす意味では必要不可欠なもの。思わぬ値動きに即座に対応して、適切な損切りを行なって、安全に投資運用していきたいものです。
時には相場はその状況や地政学リスクなどによって、あなたを嘲笑うかのような値動きを見せ、大切なお金・資金をどんどん奪っていくことがあります。
そして、安全の為に損切りしたとたんに、今度は急に反発しはじめて、翻弄されることもしばしば…。

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「損切りしたとたんに株価が戻った」
「大きく下げたので強くなって手放したが、その後何倍にも急騰して悔しい」
「損切りしたものの結局同じ値段で買い戻した」

このような状況も珍しくはありません。相場というのは常に値段が上下し、長期的にはトレンドの方向に向かうものです。またどんなに一方的な強い上昇傾向の中でも、永遠に上がり続けることはなく、長い目で見れば、ある程度の反発をしながら適正価格に落ち着いていきます。その市場の特性を理解しながら、損切りの重要性をよく理解し、一度落ち着いてご自身の判断を振りかえってみるのが大事なのです。