5月相場はどこもかしこもセルインメイ…さて今年は?
2015年セルインメイは訪れるか?
日経平均株価を20000円に乗せた今年、5月相場は?
アベノミクスの効果、官製相場などと様々な意見が飛び交う日本市場でありますが、現実的にはこの大台であった20000円台回復を達成し、投資家の空気感は悪くないという印象です。ある程度の利益確定や、高値掴みを避けたいという心理が働くのは当然としても、まだ現場のまま相場が推移していくのであれば大きなトレンド転換を迎えることはなく上昇傾向が続くような気がします。
しかし何が起こるのかわからないのが相場の常。油断大敵、勝って兜の緒をしめろという言葉の通りです。ここまで順調に株価を上げてきた相場ですが、今週で選挙も終わり、材料出尽くしの流れもやや見えてくるのではとか思ったりしています。また、日本企業本体の調子が良くても、ドル円など海外の要因につられて相場が軟調化するということも十分考えられます。ここに来て例えばドル円が急に予想以上の下落などがあると、5月に株価が重くなってしまうという場合も考えられます。
以下に今回の記事の本題である去年(2014)のドル円相場をまとめます
2014年のドル円相場
月内レンジは100.91-102.350付近
スタート時は102円半ば付近だったドル円、たった1年前なのに、20円近く円高だったと思うと改めて黒田バズーカーの破壊力を感じますね。
さて2014年5月のドル円は5月2日に発表された雇用統計にて、102.800付近まで上昇したのち、その5日後のウクライナ情勢の緊迫化、地政学リスクを嫌がって101.400付近まで下落しています。この時期は思い出せば、毎日のようにウクライナ情勢のニュースを目にしていましたね。
やはりドル円は下がり続けるのかと思われた最中、その翌週に、同月最高値となる102.300付近を達成します。この上昇の理由としては、ウクライナ情勢の落ち着きとイエレン議長の証言で金融緩和縮小進行観測がでたことと言われていました。
なんだ5月も大丈夫かなと思った矢先の5月15日、米国10年債利回りが低水準となり下げトレンド発生、その翌週には黒田日銀総裁が会見で黒田バズーカーは発動せず、現状維持とした為に100.900円付近まで円高になりました。
この位置が底となり、5月の末にはセルインメイはどこ吹く風、アメリカの好景気、好指標に支えられて最終的には101円後半で終了。
やはり5月前半に注意か
上記のように今回はドル円相場を振り返ってみましたが、今年に関してはさらに暴れん坊に動き回るユーロの動きも非常に重要な気がします。とは言っても日経平均株価にダイレクトに関係してくるのはやはりドル相場。この記事を書いている2015年4月25日早朝のドル円も下落を見せて、118.900付近で推移しています。数日前に120円台だったことを考えるとやはり警戒感からか売り圧力が強くなってきているような気がします。
アベノミクス効果やマスコミなどのメディアで株価上昇のニュースがますます目立ってきた今年。初心者の方は特に5月相場に対しては、要注意していただき、安全で確実なトレードを心がけていただければと思います。