チャートに現れる窓って?特に月曜日寄り付きは重要
チャートは基本的に繋がって動くはずですが、連休明けやあまりに大きな値動きがあると、下の画像の矢印の部分のように瞬間的にローソク足が繋がっていない場所が発生します。これがギャップであり、窓と言われる空間です。
相場に生じた窓は埋まるのが基本
この状態を窓が空いたと言います。そして、そのギャップを埋める事を窓を閉めた、または窓を埋めたとか表現します。窓は基本的に休み明けの初動に開きやすく、その後窓を埋めるような値動きになりやすいです。
この窓に関しての値動きは投資家心理も大きく関わっています。多くのトレーダーが「窓は埋められる」という考えを持っていて、窓を埋めない場合は買い進めづらいという心理が働きます。また窓を開けての大幅上昇は「買われすぎ?」と売りに押される事が多いように感じます。窓の力(下降力)を過信しすぎは良くありませんが、窓は埋められると考えておくといいと思います。
窓の種類は2種類です
上窓:月曜日の始値が土曜日の終値よりも高いこと
下窓:月曜日の始値が土曜日の終値よりも低いこと
実際の取引でこの窓が発生した瞬間、埋まる瞬間を見るとわかりやすいので、記事と画像だけではわからないという場合は、デモトレードなどを利用してみてください。
大相場には埋まらない窓もある
ただし、相場にとって重大なニュースや自然災害、世界的な事件などから発生した窓は埋めるのに時間がかかる場合もあり、窓埋めだけを徹底して狙う手法も危険性はありますし、週明けなど市場オープンしたらすぐに窓が閉まるとは限りません。
オープンしてすぐは窓が開く方向に動き、数日たってからようやく窓を閉めにいくこともありますし、窓を半分だけ埋めてから逆方向
に行ってしまうこともあります。ここ数年のアベノミクス相場でも、空いたままにされた窓がいくつかあります。
窓が閉まるタイミングを見極めるのはなかなか難しいので、もし窓埋めとは逆方向に一方的にレートが動いた場合はトレンド変更の可能性が高いので損失を膨らませる前に素早く損切りしましょう。また、窓があまりに大きかったり、連続して窓が開いた場合などは、相場の天井や大底のサインになる場合があります。
念のために頭の中に入れておいてくださいね。