【FX】2015年4月ユーロ円の暴れっぷりを振り返ってみる

値動きが大きすぎるユーロ円

今月のユーロ円に関しては、いつも以上にボラリティも高く、大暴れ状態に。
4月初週に129円付近から開始し、131円ほどの上昇を見せたものの一時、前月までの下げトレンドの流れ通り一方的に下げ続けて一時126円前半まで値を下げました。ドル円などに比べても、ユーロ円はより強い一方通行値動きを見せるために、一度下げ始めると買い圧力もレンジもなくただ気がすむまで下がっていく展開に。
5円ほど一方的に下げました。

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ギリシャ問題なども解決しないまま急に上昇トレンドへ

127円を均衡を底として捉えると、結果論でいえばダブルボトムの形。4月22日を転換日として急激に上昇トレンドを形成し始めます。この時点では戻り売りも多数。テクニカル的にも当時のリアルタイムで見ればデイトレも、スイングも含めて、絶好の売りポイントだったように思います。

4月最終週、一方的に上げ続ける1週間。

127.500均衡を大底として、4月最終週は上げ続ける怒涛の上昇を見せ始めます。

4月22日を起点に、たった8日の4月30日の時点で132円後半まで値を上げます。その間にFOMCや黒田日銀総裁の会見などもありました。しかし、この通貨は一度本気のスイッチが入ると他のファンダメンタルや目先のテクニカルは一切お構いなしに我が道を突き進む傾向があります。今回もその例にもれず、あっという間に134円を突破してきました。その後、大きなトレンド変換もなく、さらに5月2日深夜時点では大台の135円まで越えてきました。

ユーロ円4月の上下値動き全て合計すると…

上に2円
下に5円
上に9円→現在進行形

自分で書いていて恐ろしくなりました(笑)
今年のスイスフランの衝撃がずいぶん話題になりましたが、個人的には今年の鬼通貨はユーロだと思っています。
同時に、この値動きをすべてと言わないまでも、華麗に乗りこなしたトレーダーは今月に関して言えば、かなりの利益を上げることができたのではないでしょうか?
4月の前半〜中盤まではレンジといえばそれまでですが、それにしても値幅も大きく不透明な経済状況やユーロ事情からかなり不安定な状況の中での動き。そして、最終的には、前月までの下げトレンドを打ち破るかのようなレンジブレイクからの上昇。

かなり厄介な値動きだったように思います。