投資における資金管理の重要性
投資家を破滅させるのは経済ではない。投資家自身である。
【ウォーレン・バフェット】
かの有名なバフェットの言葉から始めた今回の記事は資金管理に関してです。
資産運用を考える際、ご自身のお金をどの程度投資資金として運用に回すことができるのか?ということを考えるのは大切なことです。
基本的な考え方としては「生活を守るためのお金」と「運用に回すお金」に分けて考えます。
また、運用に回すお金については取れるリスクに応じて運用方法を柔軟に対応していく必要があります。
当然投資資金は多いほどリスクは軽減されますし、大きな利益を狙う事も可能ですが、「生活を守るためのお金」やある程度の現金等は必ず確保しましょう。
初心者の方は最初はこの点を理解しているのですが、たとえば大きく勝利した時や、大きく損失を出した際に取り戻そうと考えて気が付けばご自身の余裕資金以上を投資に回してしまうというケースが非常に多いのです。
日常的な支出はもちろん、大きな病気や失業などにも対応できる資金は必ず確保したうえで投資に取り組みましょう。
上記を踏まえたうえで、ある程度は【長期で固定】しても大丈夫な資金力、価格変動リスクを耐えるうるお金を増やすことを目標にしていく事を強くお勧めします。
元本に対するリスクを取れるお金をしっかり準備することで変動リスクに対してのメンタル面にも余裕ができて、より安全なトレードができる事は言うまでもありません。
どんな相場のプロフェッショナルも100戦して100勝することを目的としていません。
※こんな事が可能な方は大富豪になってしまいます。
失敗や過去の取引から学ぶことでより勝利を積み重ねていくのが非常に重要で、逆に言えば資金管理がしっかりできていなければ1度の失敗で大事なお金を失う事にもつながってしまいます。
どんなに素晴らしい銘柄選択ができても、資金管理ができていなければ、一時の儲けで終わり、いつか必ず致命傷を負ってしまいます。
ご自身の資金管理を一度見直し、銘柄選定のテクニックを磨くのはその後と言っても過言ではありません。
自分の決めたルールに従い、分散投資を行いポジションをどんどん入れ替えていく事で、長期保有のリスクを回避しつつ油の乗っている銘柄に乗り換えていきましょう。
また、全体相場の方向性が定かではない場合は、キャッシュをより多くすることです。分からないときや自信がない時は買わない、これも一種の資金管理です。
市場は無くなりません。「休むも相場」という言葉もあります。無理に強引なトレードをしないというのも非常に重要です。
資金管理の第一歩は1回の取引に対しての最大損失を知ること、最小利益を知る事から始まります。慣れれば取引を始める場所を決めた時点で損切りすべきラインや利食いすべきラインが見えてきます。このように取引をする前の資金管理は、回数や時間、ご自身の投資を続けていく中で自然と培われてきます。
最後にこの資金管理をしっかり見据え、大敗さえしなければ、自分の取引に合った相場で取り返すチャンスがあるということを覚えておいてください。