相場のトレンドをつかむために強い武器となるのが、「移動平均線」
「移動平均線」とは、ある一定期間の価格(通常は終値)の平均を結んだものです。 「移動平均線」の組み合わせは数多く存在していますが、一般的には短期線と長期線の2本を組み合わせるか、もしくは短期線と中期線、そして長期線の3本を組み合わせるパターンが一般的です。
日足を例にしますと、一般的に短期線は5日や6日や12日など、中期では20日や25日、50日のほか、75日や、長期では100日や144日、200日などが用いられることが多いです。
また短期のトレンドを知りたいときは短期線を、中期の場合は中期線を、長期では長期線を見る方法もあります。
平均線を見ることで、相場のトレンドをとらえることができる
移動平均線を見ることで、相場のトレンドを把握しやすくなります。
例えば、数日連続上昇を続けていた銘柄や通過が、翌日に下落。 もう上昇トレンドは終わったように見えますが、移動平均線を見てみると上昇を続けているような場合があります。急な調整や利益確定で一見下がったように見える動きも、平均を取ることで大きな流れの中で見ることが可能となり、トレンドをつかみやすくなります。 さらに、現在のレートが移動平均線から大きく離れて推移している場合は、現在値が売られ過ぎ、もしくは買われ過ぎなどと判断することもできます。このケースでは自律的に修正・調整が入る可能性が高く、そのタイミングで利益獲得を狙うことができます。これは株価やレートのかい離が止まり、移動平均に向かって落ち着いてくる動きを狙うスタンダードな手法です。
投資家なら誰しもが知っている「ゴールデンクロス」
さらに株価のチャートの分析の中で代表的な「ゴールデンクロス」に付いて説明したいと思います。
ゴールデンクロスとは株取引をするトレーダーならば、誰もが知っている「買いのサイン」です。 ゴールデンクロスは短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜け交差する現象で、ゴールデンクロスの発生はその後の上昇の前兆・シグナルと言えます。 このゴールデンクロスと逆にデッドクロスという現象もあります。デッドクロスとは逆に短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜け交差する現象で、デッドクロスは今後の株価の下降の前兆・シグナルと読み取れます 。
慣れて自然に判断がつくまでは以下のように覚えておきましょう
ゴールデンクロス=買い(短期線が長期線を下から上へ突き抜ける)
デッドクロス=売り(短期線が長期線を上から下に突き抜ける)
最後にチャート上のワナや騙しに注意!
ゴールデンクロスは分かり易く広く知られているために、ゴールデンクロスの発生を利用して騙しを仕掛ける大口投資家などがいます
ゴールデンクロスの発生を読み取った投資家が事前にその銘柄を買い込んでいるとします。 チャートの形から買いが集まり株価が上昇した時に彼らは利益確定売り場にして逃げ足早く消えてしまうという事もありますのでよく注意して、複合的に分析していただければと思います。